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ソフトバンク孫社長の究極の皮算用…巨額の借金返済に自信あり?!

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ソフトバンクは12月18日、米携帯電話3位のスプリント・ネクステルを買収するのに伴い、みずほコーポレート銀行、三井住友銀行、三菱東京UFJ銀行、ドイツ銀行東京支店から総額1兆6500億円を上限に、つなぎ融資を受ける契約を結んだ。10月に、スプリント株式の約7割を201億ドル(約1兆6000億円=1ドル80円で換算、以下同じ)で取得すると発表していた。

今回のつなぎ融資は、2013年半ばに予定しているスプリント買収の資金に充てる。つなぎ融資は1年以内に返済、中長期の借り入れに振り替える予定だ。

ソフトバンクの2012年9月末時点の有利子負債は1兆6872億円。これにスプリント買収資金が上乗せされるので、3兆3372億円に膨れる。財務負担は重い。借金の返済は可能なのだろうか?

孫社長は10月15日の会見で「借入金の返済には自信がある」と述べた。加えて「ボーダフォンの時は4%だったが、今回は1パーセント台だ」と低い金利で調達できたことを強調した。

06年にボーダフォン日本法人を1兆7500億円で買収した際には2兆4000億円の有利子負債を抱えた。18年までにこの借入金を返済するという計画を立てていたが、11年10月に前倒しして完済した。ボーダフォンの借金を完済した自信から、封印してきた大型買収に踏み切ったのである。

ソフトバンクがボーダフォン買収に成功したのは、携帯電話事業を一変させた米アップルのiPhoneを日本で最初に手掛けたことが大きい。

ボーダフォンの買収によって、ソフトバンクの06年9月末時点の有利子負債(正確な数字は2兆3900億円)を、今年9月末には1兆6872億円へと7028億円も圧縮した。ズバリ、これはiPhone効果だ。

孫社長が米スプリント買収で想定している打ち出の小槌は2つある。

ひとつは大量の周波数を持つ米高速無線通信会社、クリアワイヤの存在だ。ソフトバンクはスプリントを買収する条件としてクリアワイヤの経営権確保をスプリント側に求めた。この要求を受け入れたスプリントは、50%強出資するクリアワイヤに残りの株式の取得を提案。12月17日、スプリントはクリアワイヤを完全子会社化することで合意したと発表した。残り49%の株式を総額22億ドル(1760億円)で買い取ることになる。

米携帯電話市場は、AT&Tモビリティ、ベライゾン・ワイヤレスが突出している2強体制だ。スプリントは業界3位といえば聞こえはいいが、5期連続の赤字で不振をかこっている。以前から身売りの噂が絶えなかった。こんな負け組を買収しても2強に迫るどころか、お荷物になりかねない。だから、これまで誰も手を出さなかった。

孫社長の皮算用はまったく違う。大量の周波数を持つクリアワイヤを傘下に組み込むことで上位2社を追い上げる……ことができると考えている。スプリントを手に入れ、クリアワイヤを串刺しにする作戦である。スプリントによるクリアワイヤの完全子会社化で、ソフトバンクのシナリオは一歩前進した。

もうひとつの打ち出の小槌はLTEである。ロング・ターム・エボリューションの略。現在主流の3Gに続く、新しい携帯電話の国際標準規格である。3Gより高速の通信ができ、電波の効率も3倍良い。

日本では10年12月にNTTドコモがサービスを開始した。ソフトバンクとKDDIは今年9月のiPhone5の発売に合わせてサービスを始めた。アップルのiPhone5の出現で、世界中でLTEの普及が格段に進むものと予想されている。LTEの本格的な普及が世界規模の業界再編を後押しするとみて、孫社長は経営不振のスプリントの買収を決断した。

LTEで大勝負に出たのである。

だが、スプリントとクリアワイヤともに赤字経営で、多額の有利子負債を抱える。2011年12月連結決算によると、スプリントの長期債務は202億ドル(1兆6160億円)、クリアワイヤのそれは40億ドル(3200億円)に上る。

ソフトバンクはスプリントとクリアワイヤの債務を背負うことになる。ソフトバンクの有利子負債にスプリント買収の借入金、スプリントとクリアワイヤの長期債務を加えると、グループが抱える借金は、ざっと計算しただけで5兆2732億円。5兆円の大台を突破する。現在の有利子負債の3.1倍だ。

孫社長はボーダフォン買収を引き合いに出して、借入金の返済に「自信がある」と語っている。とはいっても、ボーダフォンの時とは状況が異なる。巨額赤字を垂れ流し続けているスプリントとクリアワイヤの再建には、資金面での追加支援が不可欠になるだろう。この資金手当てはどうするのだろうか?

しかもLTEがiPhoneのようにカネのなる木に育つという保証はどこにもない。LTEは、はたして2匹目のドジョウに大化けするのだろうか?

終わりにこんな話を。米国系の投資会社、キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント・カンパニー(カリフォルニア州)がソフトバンク株式を10%超まで買い増した。孫社長が筆頭株主で、およそ2割を保有しているが、成長株を中長期で保有することで知られる米キャピタルがソフトバンクに強い関心を示している証拠だ。スプリント・ネクステルの買収でソフトバンクの海外での知名度が高まり、外国人投資家が同社株式を買い始めた、との分析もある。

12月10日現在の、米キャピタルの持ち株比率は10.41%。「純投資」と説明している。12年9月末の外国人の持ち株比率は38.8%。その後、さらに上昇している可能性がある。(敬称略)

(biz-journal.jp)







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ブログパーツ [ 2012年12月29日 15:18 ] カテゴリ:ソフトバンク | TB(0) | CM(0)
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