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コクヨの救世主は“コピー商品” 中国事業で思わぬ効果!!

文具大手のコクヨが2012年9月、中国・上海のノート工場を稼働させた。巨大市場の中国で初の工場で、当然主力ノートの「Campus(キャンパス)」の生産に専念していると思いきや、意外にも現地のコピー商品「Gambol(ギャンボル)」も生産しているという。明らかな“パクリ”であるギャンボルは、実は中国で最も有名なノートブランドで、コクヨは「当面併存」の戦略を描く。その両面作戦は、日中関係の悪化に伴う日本製品の不買運動から、コクヨの中国事業を守るという思わぬ効果をもたらした。
日本ではキャンパスブランドで圧倒的な存在感を持つコクヨだが、海外展開はほとんど進んでいないのが実情。しかし、少子化などで国内市場の拡大が見込めないなか、海外戦略に舵を切るのは、文具メーカーも例外ではない。同じ文具でも、パイロット・コーポレーションや三菱鉛筆などは早くから海外販売に取り組み、すでに海外売上比率を高めているのに対し、ノートはなぜ遅れているのか。コクヨ広報は「ノートはペンなどに比べて、形や使い勝手が各国でかなり違う。教育や習慣にあわせた商品開発が必要となる」と説明する。実際、世界を見渡してもノートのグローバル企業はほとんどない。
コクヨは、2005年に現地法人を設立して中国展開をスタート。2010年には1年間でキャンパスノート約200万冊を販売した。しかし、ノートは日本からの生産輸出で、輸送費がかさむなどコスト面でも課題があった。そんななか、コクヨは今夏、中国ナンバーワンのノートメーカー「何如文化用品」(広東省深セン市)の事業譲渡を受け、生産設備と中国全土への販売網を取得した。
何如文化用品は1989年設立。コクヨも取り入れる、糸や針を使わない「無線綴(と)じ」というスタイルの高品質なノートで知られているが、同社のギャンボルノートは製法だけでなく、外見も2代目キャンパスノートとそっくりのコピー商品だ。コクヨ広報は「何如文化用品のオーナーが、コクヨのノートにあこがれて作ったものが人気となったと聞いている」とする。
本来なら、ビジネスの妨げとして係争に発展しかねない話だ。しかし、後継問題などさまざまな事情で事業継続が危ぶまれていた何如文化用品と、中国進出の足がかりが必要だったコクヨとの利害関係が絶妙なタイミングで一致した。
コクヨは2012年9月に何如文化用品の生産設備を活用して、上海で工場を稼働させた。将来的には、ノート以外の文具の企画や開発も手がけ、2020年には年間売上高100億円を目指す。いよいよコピー商品ではなく、キャンパスノートを中国で置き換えていくかと思われた矢先、沖縄県・尖閣諸島をめぐって日中関係が悪化、コクヨも予定していた上海工場のお披露目式を中止となる事態に見舞われた。しかし日本製の乗用車や家電などが売れないなか、上海工場で生産したノートは順調な売れ行きをみせたという。なぜか。
実は、中国販売を支えているのが、上海工場で生産したギャンボルだ。コクヨは「上海工場ではギャンボルとキャンパス両方を生産し、当面は併存させる」としている。中国で圧倒的なブランド力を誇るギャンボルは、もはやキャンパスのコピー商品では済ませることができない知名度。本来なら、本家としては排除しなければいけないパクリ商品だが、日本製品の不買運動の嵐が吹き荒れるなか、このギャンボルが中国販売を支えた格好だ。コクヨは「今後のギャンボルの扱いは市場動向を見極めて判断していく」と説明。何如文化用品については、「コピー商品ではあるが、独自で中国全土にノートを広め、販売チャンネルを築いた業績のある会社」としている。
(産経新聞)
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