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小型軽量になった高精細描写のフィルムカメラ風ミラーレス――富士フイルム「FUJIFILM X-E1」!!

マグネシウムダイキャストの高品位なボディ
最近の富士フイルムのデジタルカメラは、アナログ感覚のデザインと操作性が特長になっている。昨年発売した高級コンパクトデジカメ「FinePix X100」や、今年2月に発売した同社初のミラーレスカメラ「FUJIFILM X-Pro1」は、フィルム時代のレンジファインダーカメラを連想とさせるレトロなデザインを採用し、オールドカメラファンの物欲を刺激した。単なる懐古趣味でなく、絞りリングやシャッター速度ダイヤルによって、カメラの操作を自分の手で実感できることが大きな魅力といっていい。
今回、新たに登場した同社では2台目のミラーレスカメラ「FUJIFILM X-E1」も、そんなアナログテイストを継承したモデルだ。外装は、トップカバーとフロントカバーにマグネシウム合金を使用した高品位な作り。前面から側面、背面にかけては目の粗いシボ革風のテクスチャー処理を施して、手触りのよさを高めつつクラシカルな雰囲気を醸し出している。
ボディの基本フォルムは長方形の箱形で、そのほぼ中央にレンズマウントを配置する。キットに付属する標準ズーム「XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」を装着した際のバランスは悪くない。カラーバリエーションにはブラックとシルバーの2色が用意される。
従来機X-Pro1から大きく変わったのは、電子式と光学式が融合した独自の「ハイブリッドマルチビューファインダー」を省き、一般的な電子ビューファインダーを採用したこと。これによってボディの幅と高さ、奥行きはそれぞれ縮小し、使用時重量は100グラム軽量化した。
ただしコンパクト化したといっても、他社のミラーレスカメラの平均的なサイズに比べるとこれでもまだ大柄だ。携帯性よりも安定感や剛性感を重視し、ボディをしっかりと支えて、ボタンやダイヤルを確実に操作できることを目指したデザインといえる。
手ブレ補正を内蔵した新発売の標準ズーム「XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」(写真=左)、電源はリチウムイオン充電池。記録メディアはSD/SDHC/SDXCカードに対応(写真=右) シャッターボタンには、ねじ込み式のケーブルレリーズを装着できる
高精細な有機ELファインダーを新搭載
ボディ天面の電源レバーを回すと約0.5秒ですばやく起動する。露出モードは、プログラムAE/絞り優先AE/シャッタースピード優先AE/マニュアル露出の全4モードに対応。絞りはレンズ側のリングで、シャッター速度や露出補正はボディ天面の専用ダイヤルでそれぞれ調整する。
ダイヤル回転によって設定できるシャッター速度は1段刻みだが、1/3段刻みで微調整したい場合には、背面十字キーの左右を使用する。プログラムAEモード時のプログラムシフトについても、同じく十字キーの左右を利用する。
このあたりの一連の操作系はX-Pro1から受け継いだもの。Qボタンとコマンドダイヤルによって主要な設定をすばやく切り替えられる点や、Fnボタンに好きな機能を割り当てられる点も継承している。欲を言えば、Fnボタン以外のボタンやダイヤルについてもカスタマイズ可能にして欲しかったところだ。
X-Pro1から進化したのは、視度調整ダイヤルを追加したこと。またX-Pro1にはなかった内蔵ストロボを新搭載した。ガイドナンバーは7相当で、スローシンクロや後幕シンクロに対応。外部ストロボのコマンダーとしても利用できる。
背面には約46万画素の2.8型低温ポリシリコンカラー液晶を搭載する。X-Pro1の液晶(約123万画素/3.0型)に比べるとスペックダウンしているが、見えにくいというほどではない。電子ビューファインダーについては逆にスペックアップし、約236万画素の0.5型有機ELファインダーを新搭載する。薄暗いシーンで表示のフレームレートがやや遅くなるのは気になるが、表示は大きくて精細感は高く、視認性はまずまず良好といえる。
スムーズなマニュアルフォーカスの操作
付加的な機能としては、フィルム交換の感覚で発色傾向を切り替える「フィルムシミュレーションモード」や、100~400%の範囲で階調の再現域を広げる「ダイナミックレンジ設定」、カメラを動かしながら撮影するだけで自動的にパノラマ画像を作成できる「ぐるっとパノラマ」、電子水準器、多重露出撮影、カメラ内RAW現像などを搭載する。連写は最高約6コマ/秒に、動画は1920×1080ピクセルのフルHD記録にそれぞれ対応する。
AFには、ミラーレスカメラで一般的なコントラスト検出方式を採用する。AFスピードは超高速とはいえないが、スナップなどの一般用途では大きなストレスを感じないレベル。AFに作動中にライブビュー表示に遅延が生じるのは少々気になる。また、AF測距点を移動するために、AFボタンを押してから十字キーを押す操作はやや手間取る。
個人的に気に入ったのは、マニュアルフォーカスの機能と操作性だ。ボディ前面のフォーカスモード切換レバーを「M」の位置にセットすると、フォーカスリングの回転によるマニュアルフォーカスが可能になる。リングの回転には適度なトルクがあり、感触は心地よい。
マニュアルフォーカスの選択中にコマンドダイヤルの中央を押すと、ライブビュー表示が部分の拡大表示となり、厳密なピント合わせがスムーズに行える。「AE-L/AF-L」ボタンを押して、一時的にAFを作動させることも可能だ。また、ライブビューの下部に撮影距離を示すインジケーターが表示され、選択中の絞り値に応じた被写界深度の範囲が確認できる点も便利だ。
ローパスフィルターレスによる精密な細部描写
撮像素子には、X-Pro1と同じく独自のカラーフィルター配列によってローパスフィルターレスを実現した「X-Trans CMOSセンサー」を搭載する。センサーサイズはAPS-C相当で、有効画素数は1630万画素となる。画像処理エンジンについても、引き続き「EXRプロセッサーPro」を採用し、感度はISO100~25600に対応する。
画像の精細感は非常に高く、遠景のディテールまでをシャープに再現可能だ。高感度の性能も優秀で、ISO1600くらいまではほとんどノイズが目立たない。シーンによってはISO3200や6400でも実用的といえる。
トータルとしては、フィルムカメラ風のデザインをX-Pro1から継承しながら、よりコンパクトで取り回しに優れたカメラに仕上がっている。ハイブリッドマルチビューファインダーがなくなったことで、ギミック的な面白さは薄れてしまったが、ボタンやダイヤルによるアナログ感覚の操作性は健在だ。パソコンやスマホといった電子機器の感覚ではなく、カメラという光学機器を操作している実感が味わえることは、Xシリーズ共通の魅力といっていい。操作をカスタマイズする自由度があまり高くないのが惜しい。
画質の精細感やレンズの光学性能にこだわって、風景撮影やスナップ撮影を楽しみたい人にお勧めしたい。ほかのミラーレスカメラに比べて交換レンズの種類はまだ豊富とはいえないが、「XF18mmF2 R」「XF35mmF1.4 R」「XF60mmF2.4 R Macro」など、開放F値が明るく、高品位なデザインのレンズがラインアップされている。
(camera.itmedia.co.jp)
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