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スマホが生んだ、“異色”文房具の大ヒット!!

会議や打ち合わせの手書きメモが、いつでも取り出せるデジタルデータに早変わり――。
アナログとデジタルを融合した“異色”の文房具が大ヒットしている。ノートやメモ帳、ルーズリーフなどのラインナップを持つ「ショットノート」がそれだ。厚型ファイルメーカーで知られるキングジムの商品である。
初回販売分が「蒸発」、累計販売200万冊
「初年度に15万冊」という販売目標を掲げ、2011年2月に発売されたが、初回販売分は瞬間的に蒸発。急きょ増産で初年度は100万冊の販売を記録した。12年9月には累計販売が200万冊を突破。地味な文房具業界では異例ともいえる快進撃を続けている。
このヒットの裏側には、外部からの「テコ」(レバレッジ)を効かせるというアイデアがある。テコは、爆発的に普及したスマートフォンだ。
ショットノートの構造自体は、普通のノートと変わらないが、記入した文字や絵を、オリジナルのアプリを使ったスマートフォンのカメラで撮影するのがミソ。これで、デジタルデータとして保存、活用できる。各ページに日付や通し番号を記入しておけば、データの管理・検索もよりスムーズに行える。
ショットノートは、全員20代で構成する若手開発チームが生み出した。09年に、ノートをシステム手帳のようにカスタマイズできる「ノートカバー」をヒットさせた実績を持つグループである。興味深いのは会社公認ではなく、社内で自主的に発生した私設の集まりであるという点だ。08年に、「若手発で何かおもしろい企画をやりたいと、同期と2人で始めた」(開発本部の遠藤慎リーダー、28歳)。その後、メンバーは5人に増え、定期的に開発会議を開くまでに育った。
その開発ミーティングの際、あるメンバーがノートから過去の会議メモを探すのに手間取った。この出来事がショットノートの誕生へつながる。会議はここから、「メモの検索性を上げるにはどうしたらよいのか」との議論に発展した。
飛躍的に検索性を高めるには・・・
「ファイルメーカーなので、インデックスを使って管理する方法もあるけれど、もっと飛躍的に検索性を高めたい」(遠藤リーダー)。議論は、メモのデジタルデータ化をコンセプトとした新商品の開発に進んでいった。
そこで飛び出したアイデアが、別の商品でも模索していたQRコードの活用だ。外部メーカーにアプリソフトの開発を依頼、半年間の研究・開発を経て、ノートやメモ帳の四隅にQRコードを配し、スマートフォンのカメラで読み取れば、手書きのメモを平面のデータとして認識できるショットノートが完成した。
ただ、発売までは「難産だった」(遠藤リーダー)。厚型ファイルを強みとするキングジムだが、ノートやメモ帳は未開拓の分野。売れ行きのメドは立たず、社内からは新商品投入に否定的な声も多く出ていた。1部あたりの価格が数百円と安いため、経費回収の困難さから、発売当初には広告をまったく打てないという厳しい船出も強いられた。
「最後は粘り勝ちだった」(遠藤リーダー)。ふたを開けてみれば、手書きのメモが手軽にデータ化できることが話題となり、発売時点から大ヒット。発売から1年あまりたったころには、JRに念願の交通広告も出稿できるほどになり、認知度も高まった。
ユーザーの声からホワイトボードが生まれた
当初はノート、メモ帳、ルーズリーフの商品ラインナップだったが、ホワイトボードタイプも追加した。これは、会議等で各人がノートを取らなくても、最後にスマホで画像を取り込めさえすれば、データとして管理できるという、ショットノートユーザーからの声が開発のきっかけだった。また、色のコントラストを認識することで、ファイルに収めるだけで、書かれたものや資料などをドキュメントできる新シリーズの「ショットドックス」シリーズも登場している。
こうした事例を基に、キングジムには、ブログやSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)などからの提案も多く寄せられているという。これからも、「SNSなどの評判や声を参考に、いろいろな商品を拡大していきたい」(遠藤リーダー)。もともとはアナログな文房具が、スマホというテコを得てデジタル製品へと変身を遂げた。また新たなデジタル文具が次に生み出されるかもしれない。
(東洋経済)
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