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オリンパス、“背水の陣”で挑むデジカメ改革!!

もくろみどおりにビジネスを立て直せなければ、オリンパスのデジカメ事業は打つ手がなくなりかねない。まさに“背水の陣”で挑む改革でもある。果たして立て直せるのか。勝算は――。笹宏行社長を直撃した。
「付加価値がつくかどうか」がキモ
――社長就任から1年が過ぎました。
ソニーとの資本提携をまとめたことが、この1年の成果として大きかったです。一時は、(財務の健全性を示す)自己資本比率が2.2%まで落ち、何かあれば債務超過に陥るかもしれない状況でした。資本提携先として複数の候補企業の中から、いい形でパートナーを見つけられました。
――今後の課題は。
やはり、デジカメ事業をどうするかということです。
――5月15日に、デジカメ事業の大幅な構造改革を表明しました。ここ数年で市場が3割も縮んでいるコンパクトデジカメについては、機種を絞り込む方針を示されましたが、何を基準にしているんでしょうか。
一言で言えば、「付加価値がつくかどうか」です。低倍率ズームの機種など普通に写真が撮れるだけのコンパクトデジカメは、スマートフォンによって確実に代替されてしまう。一方で、(耐衝撃性、防水性の優れた)「タフ」シリーズのように、ユニークで楽しい使い方ができる機種は利益も上げられるし、これからも継続していきます。
また、ミラーレスで培っている5軸手ぶれ補正やレンズ、画像エンジンといった技術が転用できる機種も残します。開発投資を回収していくという意味でも、先端技術を転用できる高付加価値のコンパクトデジタルカメラは重要です。
――今後のデジカメ事業の収益柱としているミラーレスも、各社の競争環境が激化しています。
私たちにはミラーレスで成功体験があります。国内、シンガポール、タイなど、付加価値提案型でターゲットを絞ってマーケティングを展開した地域はうまくいっています。反面、これまでコンパクトデジカメで展開してきた大量販売型から抜けられなかった欧米では、大きな赤字を出してしまいました。成功している地域の販売手法をいかに欧米で展開していくことができるかが重要だと考えています。
――具体的にはどういうことでしょうか。
これまで海外の販売手法は、量販店で店頭の場所を確保し商品をおいて売れるのを待つだけでした。これに対して、ミラーレスや「タフ」では、専門店を中心に文化や楽しみ方を提案していく販売方法を展開しています。
日本の量販店には丁寧に説明してくれる店員がたくさんいますが、海外の量販店には店員がほとんどいません。実際に何度も海外の量販店に足を運びましたが、カメラ売り場に客がほとんどいなくて閑古鳥が鳴いているような状況でした。
海外でも専門店に行けば、商品の説明だけでなく、プリンティング(写真の現像)サービスも充実しているし、関連のアクセサリー関係もそろっています。この分野での販売に力を入れていかないと、ミラーレスでも厳しいでしょう。
ミラーレスも数量を追わない
――ミラーレスも数量を追うのではなく、付加価値を重視するのでしょうか。
ミラーレス市場全体が伸びている中で、当社のミラーレス販売台数は一昨年が61万台、昨年が59万台と増えていません。しかし、力を入れる地域をある程度限定し、実売価格も2万円くらい上げています。一眼レフに強みを持つ会社は一眼レフとの兼ね合いでミラーレスの価格を下げるという戦略を取らざるをえませんが、われわれはそうではありません。国内では利益を約17%も伸ばしています。
――交換レンズの販売については。
ミラーレスの販売増にともなって市販向けの交換レンズは増えます。また、ソニーなど他社へのOEM(相手先ブランドによる生産)供給にも力を入れていきます。
今後はソニーとの連携強化も
――資本提携先のソニーと、デジカメでの協業は?
レンズと鏡筒を当社から供給し、ソニーからは強みを持つセンサーを供給してもらいます。
――現状は搭載するセンサーのほとんどがソニー製になっているのでしょうか。
汎用のセンサーを搭載すればすぐにデジカメの製品化ができるわけではありません。開発設計段階から、どのようなセンサーを、どう画像エンジンと組み合わせて性能を出すかという作業が必要になるので時間がかかります。今後は、ソニー製のセンサーが増えていくことになるでしょう。
――数量は少ないですが、一眼レフは今後どうなるのでしょう?
今後の新製品の計画も考えているし、やめることはありません。
――利益柱の内視鏡事業に比べるとデジカメ事業は投資効率が悪いです。撤退の可能性はありませんか。
今の時点で撤退は考えていないということです。事業環境は我々の想定を超えて動くこともあります。それはその都度、修正はしていかなくてはいけません。コンパクトデジカメは販売台数を半分に絞ってやっていくという決断をしました。ミラーレスも利益を伸ばしていく計画です。その想定に反して、今はスマホの影響でコンパクトが大幅に減っているような状況がさらに別の次元で大きく進行すれば、その時点で判断しなくてはいけません。
これは当たり前のことで、好調の医療事業に関しても同じようなことが起これば考えなければいけません。
――笹社長はデジカメの技術が内視鏡事業にも役立っているという認識をお持ちですね。
センサーにしても画像処理技術にしても、常に最先端を走っていないとダメです。医療事業は6年に一回という新製品発売のサイクル。これだけでは最先端の技術にキャッチアップしていくのは難しいです。先端技術をどこで蓄積していくかという点で、デジカメは技術開発を牽引するプロダクトでもあるのです。
(東洋経済)
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