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B787ショック、冷や水浴びるGSユア!!

米ボーイング社が製造する最新鋭旅客機「ボーイング787(B787)」に、発煙・出火トラブルが相次いでいる問題をめぐり、原因の一つと疑われるバッテリーの供給元であるジーエス・ユアサ コーポレーション(GSユアサ)に、国土交通省と米連邦航空局(FAA)が21日、合同で立ち入り検査に入った。B787のバッテリーはすべてGSユアサ製のリチウムイオン電池。本社敷地内にある京都工場で製造している。
全日空が「B787」で運航する山口宇部空港発羽田行きの全日空692便は1月16日、発煙トラブルで高松空港に緊急着陸した。運輸安全委員会などが機体を調べたところ、発煙元は機体の操縦室計器などに電気を供給するメーンバッテリー。炭化していたという。
B787をめぐっては日本航空(JAL)の運航機も1月6日に、米国ボストンのローガン国際空港地上に駐機中、尾翼に備えられた、飛行機に電力を供給する補助動力装置(APU)のバッテリー付近から出火する事故が発生した。
飛行中のトラブル、極めて深刻
ANA機のトラブルは飛行中の出来事であり、極めて深刻だ。2つの事故はいずれもバッテリーが絡んでいると目されていることが、GSユアサに国交省などの立ち入り検査が入った理由とされる。ただ、バッテリーだけが事故の原因だとは断定できず、詳細は今後の調査を待つことになる。
そもそもGSユアサとはどんな会社か。リチウムイオン電池とは何か。そして、航空業界とどんなかかわりがあるのか、を整理しておこう。
GSユアサは2004年にYUASAと日本電池が統合した純粋持ち株会社で、鉛蓄電池で国内首位、世界3位級の実力を持つ。直近2012年3月期の連結売上高は2854億円、営業利益は160億円。自動車用電池は日本車メーカーを主要顧客に、新車・補修用を手掛ける。乗用車のエンジンルームの中にあるバッテリーで、そのロゴを目にしたことがある人も多いだろう。産業用鉛蓄電池はフォークリフト用、電源装置用で展開。特にビルのバックアップ電源などの電源装置は、国内市場をほぼ独占している。
最近、育成に力を入れているのが電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)に搭載される自動車用リチウムイオン電池だ。その技術を航空機向けにも応用して実用化に成功。第1弾がB787で、航空機向けには世界で初めての採用となった。なお、自動車用のリチウムイオン電池は、新設した栗東工場(滋賀県栗東市)で主に作っており、B787向けとは、別のラインとなる。
仏タレス社を経由してボーイングに納入
B787向けのリチウムイオン電池は、GSユアサで製造し、フランスのタレス社に供給。タレス社がシステムとして組み立てて、ボーイングに納入している。
リチウムイオン電池は、正極と負極の間をイオンが行き来することで放電と充電が行われる仕組み。小型で軽量という特徴を生かし、携帯電話やノートパソコンなどモバイル機器用の電池として、爆発的に普及した。これが、日産自動車が世界に先駆けて量産したEV「リーフ」をはじめ、自動車向けで本格的に使われ始めたのが、ここ2~3年のこととなる。
これまで航空機には、ニッカド(ニッケルカドミウム)電池が使われていたが、B787はボーイングが機体の軽量化を狙って、リチウムイオン電池を航空機として世界で初めて使うことになった。リチウムイオン電池とニッカド電池と比べると、サイズや重量で2~3倍の差があるようだ。
しかしながら、リチウムイオン電池にはリスクもある。2006年ごろに日本メーカー製のノートパソコンから発火する事故が相次いだことが、記憶にある人も少なくないだろう。「あの事故は、リチウムイオン電池の正極材に結晶構造が弱い素材が使われていたことが原因の一つ」(正極材関連メーカーの関係者)とされる。
技術蓄積はまだ途上
リチウムイオン電池は素材や、電池とつなぐ各種の機器・システムとの組み合わせをトライアンドエラーして、性能や品質を確保していく。航空機向けに万全のテストを重ねたには違いないが、「世界初」ということで、技術の蓄積が乏しいことがアダになってしまった可能性も否定はできない。
航空機向けのバッテリーの売り上げは、まだ年間数億円程度。ただ、今回のトラブルで、せっかくの成長期待分野に冷や水が浴びせられてしまったダメージはは、その金額以上に大きいかもしれない。
(東洋経済)
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