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iPhone導入より熱い!?ドコモのベンチャー支援!

ドコモと正面から取っ組み合えるような、やる気に満ち溢れたベンチャーに出会いたい。『いつでもかかってこい』。そんな意気込みでやっている」
気合いたっぷりに語るのは、NTTドコモ・ベンチャーズの副社長を務める秋元信行氏だ。ドコモ・ベンチャーズはドコモの100%子会社で、ベンチャー企業の支援プログラム「ドコモ・イノベーションビレッジ」を展開する。ドコモのベンチャー支援ファンドとNTT持ち株会社の投資ファンドも運営しており、グループの次世代ビジネスを発掘し、育成する会社と言えるだろう。
秋元副社長は2000年に米国・シリコンバレーの研究所立ち上げにかかわり、その後はサンディエゴでドコモキャピタル社のCEOとして、モバイル関連のベンチャー企業に対する戦略的投資を担当してきた。海外での豊富な投資経験を生かし、イノベーションビレッジのプロジェクトを指揮している。
124件から6チームを選定
イノベーションビレッジは今年4月に本格始動し、124件の応募から選ばれた6チームが第1期生として活動中だ。食品に含まれるアレルギー物質をスマホなどで手軽に調べられる「アレルギーチェッカー」、2000字以内の超短編小説で世界的プラットフォームを狙う「nanovel(ナノベル)」、博報堂出身メンバーが開発したカップル専用アプリ「Pairy(ペアリー)」など、個性的なサービスがそろっている。
プログラムの参加チームは、200万円の開発助成金をはじめ、ドコモによる最新端末の提供や営業・プロモーション面での支援、グループのNTTコミュニケーションズがクラウド環境を提供するなど、多種多様な支援を受けることができる。
六本木から世界に通じるサービスを発信する
イノベーションビレッジの拠点となるオフィスは7月に完成したばかり。六本木一丁目駅近く、高層ビルの31階に設けられている。オフィスはカフェラウンジと共同ワーキングスペースに分かれ、いずれも開放感のあるゆったりとした作り。軽快な音楽が流れ、六本木周辺の眺望も抜群だ。24時間利用可能なため、各チームはワーキングスペースで開発に没頭することができる。
カフェラウンジでは、独自イベントからメディア関連のイベント、海外のベンチャーキャピタル(VC)関係者を招いた講演会などが多数開催されている。イノベーションビレッジは日本市場を含め、グローバルで展開できるサービスを送り出すことを目指しているため、少しでも海外の市場環境を認識してもらい、意識を高めてほしいという狙いがあるようだ。
「参加チームだけでなく、VC関係者などにオフィスを訪れてもらえるよう、声をかけているところ。多くの人が出入りする雑多な空間にしていけば、さらに多様なアイデアが生まれるだろう」(秋元副社長)。ドコモのプログラムという枠にとらわれず、次々と新しい取り組みを生み出していく。秋元副社長はそんなビジョンを描いているようだ。
プログラムでは、ハード面の支援だけでなく、各チームにメンター(助言者)と呼ばれるドコモ社員を1~2人程度密着させている。メンターは各チームがドコモとの協力を深める上での窓口役だ。開発系、プロモーション系など、さまざまな部署に所属する社員がメンターを務めている。実際、メンターの要請を受けてドコモの専門部署が参加チームにレクチャーし、開発に協力することも多いという。
毎週火曜日は全チームがオフィスに集まり、ミーティングが行われる。それぞれサービスの開発状況を説明し、秋元副社長をはじめとするスタッフ、各チームのメンターが進捗をチェック。サービスの問題点や、改善できる点を洗い出していく。
ドコモがベンチャー支援に乗り出すのは、本業である通信事業以外で、付加価値サービスを広げるためだ。国内の携帯電話契約数は現在も伸び続けており、従来型の携帯電話から、より高価なスマホへの移行も進んでいる。
ただし、いずれも数年内に鈍化していくのは必至だ。そこで、ドコモは金融・決済、ヘルスケア、M2M(機器間無線システム)、ネット通販など、新分野のサービス収益で2015年度までに1兆円を目指す構想を掲げている。独自のサービス開発を進めつつ、ベンチャー支援を通じて画期的なアイデアを育成したり、有望なサービスに出資していくことで、新たな収益源を模索しているのだ。
こうした事情はライバルも同じ。KDDIは11年から同様の支援プログラム「∞Labo(無限ラボ)」を始めており、最近、第5期の参加チームが決定したところだ。卒業チームに開発の一部を委託するなど、支援の枠組みも毎回進化させている。プログラムの“先輩”である無限ラボはドコモにアドバイスを送るなど、協力する面もあるという。
サービス発表会は真剣勝負の“マネーの虎“
現在、プログラム参加チームは、サービスの発表会である9月26 日の「DEMO DAY」に向けて最終調整に入っており、プレゼンの仕上げなどに力を入れている。というのも、DEMO DAYは単なる発表会ではない。国内外から訪れる多数のVC関係者にサービスの将来性をアピールできる絶好のチャンスなのだ。
有望と判断されれば、出資や支援を受けられる可能性も広がる。「これから重要なのは資金調達とユーザーの獲得。出資したいと思ってもらうことはもちろん、ユーザーにもアピールできるプレゼンを意識してほしい」(秋元副社長)。余談だが、当日はKDDI・無限ラボの江幡智広ラボ長がゲストとして駆けつける。通信事業のライバルとしては異例のゲストだが、イノベーションビレッジに対して何を語るのか、こちらも楽しみだ。
プログラムの本格始動から約5カ月、イノベーションビレッジの支援を受けたチームは、VC関係者からどう評価されるのか。第1期生から早くも世界に羽ばたくチームは現れるのだろうか。真剣勝負のステージはもうすぐだ。
後編では、サービス発表会を間近に控えた3チームのCEOインタビューを掲載する。サービスの狙いから将来の展望まで、若いチームの意気込みを感じ取ってもらえれば幸いだ。
サービスをゼロから立ち上げたチーム、すでにリリース済みのチームなど、進捗は異なるため、各チームは「来週からはプロモーションに絞って展開しよう」、「ドコモのこの部署と協力すれば解決できそうだ」などと個別で毎週の作業の方向性を決めていく。ドコモのコンテンツサービスを統括するスマートライフビジネス本部長の阿佐美弘恭氏や、研究開発推進部長の栄藤稔氏など、役員クラスの幹部もミーティングに参加し、チームに直接アドバイスを飛ばす。
ベンチャー企業は多くの場合、エンジニアを中心に少人数で構成されている。そのため、よりよいサービスを開発するためには、外部からアドバイスを受けることも重要だ。「チームのメンバーだけでは行き詰まってしまうことも多かったが、ドコモから過去のサービスにおけるノハウや、そのほか出資スキームを教えてもらうなど、非常に助かっている」(参加チームcoromoの井上碩CEO)。「意思決定の方法や差別化戦略など、大企業の視点を学べたことは大きかった」(プライムアゲインの阿部伸弘CEO)
こうした支援態勢を実現できているのは、経営トップが全社的な支援を約束しているからだろう。加藤薰社長はプログラム開始にあたり、「私が全面的にコミットし、全社で支えていく。ドコモも全速力で走りたいし、支援を通じて若手社員の感性や知識を磨いていきたい」と話していた。実際、新オフィス完成前からイノベーションビレッジを訪れているという。
海外VCと連携、グローバルな武者修行も
国内外のベンチャーキャピタルとの連携も、プログラムの特徴だ。国内では「Bダッシュベンチャーズ」と連携し、有望なベンチャーの情報提供やプログラム参加企業の募集などで連携している。イノベーションビレッジの新オフィスが完成する7月までは、同社のスペースを間借りしていたほどだ。海外では、米シリコンバレーでも有数のVC「500スタートアップス」と連携する。500スタートアップスの創業者であるジョージ・ケラーマン氏も、来日した際にオフィスに立ち寄り、各チームに直接アドバイスを残していくという。
さらに現在、シリコンバレーへのツアーも計画中だ。500スタートアップスはもちろん、ドコモが出資するクラウドサービス、EVERNOTE社のキャンプへの参加を検討するなど、十分に武者修行してもらおうというものだ。今後も、こうしたグローバル展開の支援を強化するため、欧州などで提携先を広げていく方針だ。
http://toyokeizai.net/articles/-/19751
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