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なぜ1日がデスクワークだけで終わるのか?!

こんな1日ありませんか?
すべての仕事が計画的にはかどれば、それほどすばらしいことはありません。
朝、電車に揺られながら今日中にこの資料を仕上げようとか、あの内容は調べておこうとか漠然と計画しつつ出社することはありませんか? 私は時々あります(今は徒歩通勤なので歩きながら……ですが)。
そしてそのように計画していたことは、出社の瞬間から突然に訪れる電話やメール対応や相談事に忙殺され、退社時に気がつくと、計画していたことがことごとく仕上がらずに終わっているということがありませんか?私は毎日のようにあります。
さあこれをやろうと事前に計画して張り切っても、いろいろと突発的だったり(誰かにとっての)急ぎだったりする事柄が次々と舞い込んできて、結局やろうとしていた仕事に手が回らないことが、私にはよくあります。
それでも仕事が終わる頃には、疲労感や頼まれごとを解決した相応の達成感もあるものですから、朝考えていた予定はいったん記憶の片隅に押しやり、ゆったりと自宅で風呂などにつかるわけです。しかし、そこであらためて一息ついて自分の仕事を反芻すると、あの資料もできてないし、この調べ物も終わっていなくて、途端に愕然とする。私はそんな状況を毎日のように経験してきました。この状況は、私に限らず「サラリーマンあるある」とも思います。
私は長いこと、この流れを改善できたらどんなに仕事が効率的になるだろうと夢想していました。時には周囲の同じような立場にある人に聞いたり、相談したりもしていました。
いろいろなアドバイスを受けました。「あらかじめ時間をブロックして周りに声をかけられない雰囲気を作る」とか、「集中したいときは電話を切っておく(あるいは鳴っても出ない)」とか、「外出して、消息不明となり、スタバで作業する」など……。
そのようなアドバイスを受け、まねできるものは真似したりもしましたが、何となくもやもやしたものを覚え、効率化の工夫はいつの間にかやめてしまいました。結局今は、毎日自分のペースを乱されまくりながらも、日々の仕事と向き合っています。
私が覚えた「もやもや感」はなんだったのでしょうか?
それはうまく言語化できないのですが、一言で思い切って言うと「組織で働く以上、自分のペースでは仕事はできない」気がしたからだったと思います。
組織に属する人は個人の業務とは別に、組織における何らかの役割を必ず持っています。無形で暗黙知の中で表現されるものも含みますが、チームワークだったりメンタリングだったり、指導だったり叱咤だったりアドバイスだったり……。
その役割は当然ながら管理職に限らず、一般社員でも一緒です。入社2年目や3年目であっても後輩や同僚はいます。形式的なラインの上下関係になくても、助言や励ましは必要です。
組織で働く者の宿命
すなわち組織の中にある以上、われわれはつねに誰かを必要とし必要とされている関係性の中で生きており、それが関係性である以上、自分のコントロールの外にある他者の意向に左右されます。関係性が必要である以上、組織の中での利己的な活動は業務運営のボトルネックになる潜在性を秘めており、つまり個人最適を犠牲にしても協力関係を保つことが業務のパフォーマンスそのものに影響します。
とても理屈っぽくなってきましたので話を戻しますが、要は仕事で必要なコミュニケーションを、自分の都合で否定するなどというのはあってはならないと感じるのです。
遠慮して相談するタイミングをうかがっている人が周りにいたら、そのタイミングを受け止める。こちらから話しかける。自分の仕事はいったん止まりますが、組織全体でみれば、そこで自分がボトルネック化するより効率的であるように思います。別に「いい人」ぶるわけではなくて、ある種の合理的な判断です。
そういう意味で全身から「受け入れる空気」を発信し始めた後で、デスクワークのみで1日を終えたりすると、逆に大いに脱力感を覚えます。そもそも自分がここに居る必要はないとさえ思うようになりました。
似たような存在として、会議があります。会議は、仕事の効率を邪魔する代表例としてよくやり玉に挙げられます。
はたして会議は非効率なんでしょうか? もちろん中身次第といえば実もふたもないのですが、ここでは会議の量的側面に着目したいと思います。
私の仕事でも定例会議だけで、取締役会・グループ経営会議・企画営業部会議・マネジメント会議・予算進捗会議・車両会議・営業会議……。突発的なものも含めれば、本当に会議ばかりです。
でも私はそれを削減しようとはあまり思いません。会議がなくなったら何をするか。
営業に出掛けるかもしれません。これは悪くないですね。あるいはデスクワークをするかもしれません。出不精な私は営業ではなくきっとデスクワークをするでしょう。
ただ、デスクワークは深夜でも早朝でも自分一人のときにできます。そういう仕事は自分一人の時間、自分でコントロールできる時間にやればいいと思います。通常の勤務時間中は周囲の仲間と机を並べているわけで、私はいつの頃からか、昼間から自席で黙々と作業をやること自体を、逆にもったいないと感じるようになりました。
「しつこい」と思われることを恐れるな
それから会議の中で私が意識して心掛けているのは、しつこく確認することです。嫌がられても関係ありません。かなりしつこいので、言われた側は、「またかよ」と感じているのに違いありません。私自身も正直なところ「しつこいやつと思われたら嫌だなあ」とか「嫌われたくないなあ」といった心理的抵抗がないかといえば、ウソになります。むしろ相当にあります。
実際のところ、以前は大仰に構えたり、(内心の不安とは裏腹に)あえて催促しないことで大物感を醸し出そうと落ち着いたふりもしていましたが、今はまったく気にしなくなりました。ものすごくしつこく仕事の進捗や状況を確認します。それは開き直ったとか割り切ったとかではなく、合理的な判断でもあります。
なぜかというと、「しつこい」と思われるということは、それだけ言われた側の印象に残っているからです。考えてみるととてもポジティブなことです。
相手にしつこいと思われるのと、相手が忘れて業務が滞ることを比べたら、業務が滞ることのほうがよほど大問題です。しつこいと思われることくらい大したことではないような気がします。繰り返しますが、格好つけているわけでもきれいごとを言っているわけでもなく、合理的な判断です。
大体、人を信じないのと仕事の進捗を信じないのはまったく違うと思います。そこはごっちゃにせずに、きちんとマネジメントすべきです。そもそもしつこく確認して嫌われる人というのは、もともとそれ以前に嫌われている人なのかもしれません。
たとえば、ある時期の自分を思い出してもそうです。物事を決めるに当たり、自分で決めようとすると「独断」、意見を聞いて判断しようとすると「決められない」「丸投げしている」。何をやっても批判された時期がありました。いろいろ考え、意思決定論とかリーダーシップ論とかあれこれ勉強したりして、頑張ったのですが、なかなかうまくいきませんでした。
人を信じて仕事を信じず
でも思い返すとその答えは、理論の延長線上や小手先のテクニックにはなかったような気がします。自分の振る舞いに対して何を言われるかは、普段の信頼関係に尽きるように思います。後でわかったことですが、批判の原因は私の普段の振る舞いにあり、私が原因と感じていたことのはるか以前、すなわち日常の人間関係ですべて決していました。
深層には、そういう苦い経験の反省もあるからかもしれません。今の私は、とにかく「人を信じて仕事を信じず」の姿勢で、しつこく何度も物事を確認し、その一方で自分の予定を犠牲にしても、来る者拒まずでコミュニケーションをとるという意識を強く持っています。それが、精神衛生的にも合理的にも、最も効果的に仕事が回ることだと気づいたからでもありました。
今回は勇ましい書き出しの割に、結局は無計画の勧めのようなことを、繰り返し述べてきました。結構しつこいと感じられたかもしれません。うんざりもしたかもしれません。そういったうんざり感を読後の定着の証しと歓迎しつつ、今日はここまでにしたいと思います。
(東洋経済)
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